みずたま日和

どうってことない出来事

ぼくの部屋だけバグってる


昨日。身支度してる時、外を見たら日差しが強くて暑くなりそうだったから、久しぶりに膝が出るスカート履いた。なのに、家を出て5分くらいで雨降ってきた。しかも結構しっかりした大粒の雨。


会社までの道を走ってたら、服の袖が引っかかって、薬局の看板が盛大な音を立てて倒れた。信号待ちの車の列がわたしと看板を見て笑ってる気がして、苦笑いしながら立て直す。この時もまだ、雨は降ってる。


会社に着いた途端、雨が止んで日差しが強くなった。これから暑くなるんなら慣れないスカートも履いてきた甲斐があるなと思ったけど、帰る頃には曇りで風もあって、出し慣れていない膝が寒かった。


帰ってきてすることもなく、なんとなくお風呂掃除を始める。

朝、看板に引っかけた袖を、今度はシャワーに引っかけて袖がびしょびしょになった。スカートは脱がないでも掃除出来そうで、履いたままでいたけど、終わってみたらやっぱり裾がだいぶ濡れていた。


2年前にバイト先の後輩が泊まりに来たときに置いていった歯ブラシでお風呂場の隅の溝をこすりながら、この家に最後に泊まりに来た人のことを思い出そうとした。

けど、うまく思い出せなかった。かなり昔な気がする。歯ブラシはそのままゴミ箱に捨てた。多分もう誰もわたしの家には泊まりに来ないだろうなぁとぼんやり考えながら。


昨日はきっとたまにある「ダメな日」だったんだ。多分。