みずたま日和

どうってことない出来事

見慣れた文字で君から手紙が届いた

フェイスブックを久しぶりに開いたら、友達が中学の卒業式の日に配られた最後のクラス便りの写真をあげていた。

「10年後の自分への手紙の開封日は、10年後の2019年8月15日にします。」の一文が載っていて、勢い余って「来年じゃん!」とコメントした後に、今が2017年であることに気づいて、慌てて「再来年か!!?」とコメントし直した。

 

再来年。つまり、もうすでに8年が経っている。恐ろしい。

8年前のわたしが2年後のわたしにどんな手紙を書いたかなんて、もちろん覚えていないけど、なんとなく想像はつく。

「彼氏は?結婚は?子供は?今幸せ?」耳が痛い話だ。でも、16歳の純粋なわたしには悪意がない。悪意がない分、タチが悪い。

 

16歳のとき。小中高と絶えず好きな人がいたわたしは当時、誰のことが好きだったかなぁ。

どうしても思い出したくなって、恥ずか死ぬのを覚悟で当時の日記を引っ張り出してみた。宿題もせず日記だけは欠かさず書いてたわたしと、いま毎日ブログ書いてるわたし。さほど変わらなくて笑える。

 

9冊もある日記を全部確認したのに、見事にその卒業式前後の日記が無くて、逆にもやもやが増した。

でも「2月18日、道徳の授業中に10年後の自分へ手紙を書いた」という日記を発見して声が出た。手紙の内容までは書いていなくて、ちゃんと10年後に初見になるようにするためかな?なんて思ったけど、多分違う。

 

目が合ったとか、ペン拾ってもらったとか。そんな些細なことまで喜べる片思い中のわたしは、なんだか最強だなぁと思った。

我ながら心変わりが激しすぎてついて行けない。5日後には違う人好きになったりしてる。すごい。意味がわからない。

 

結局、誰のことが好きだったかは思い出せないままだった。2年後のわたしへの手紙に書いてあればいいな。