懐かしいこの景色と
父の日だった日曜日は丸1日遊びに行ってたせいで、父に会わずに終わっていった。
「今日は父の日です。よろしく」とラインが来てて鬱陶しかったけど、母の日はちゃんとやったし仕方がない。昨日仕事終わってからプレゼントを買いに行った。
近所のお店で有田焼のビール用グラスを買った。
ひとつだけでいいかとも思ったけど、実家に帰るたびに良く聞く「ビール飲も」「あっ飲む、ちょっとちょうだい」という両親のやり取りをふと思い出して、白地に金色と銀色のラインが入ったグラスをふたつ、色違いで買った。
お店の奥さんは確かもう70歳を超えていたはずだ。いつも着物で、笑顔が素敵なおばあちゃん。大好き。
過去の記事「小さい頃は神様がいて」で話したこともあるけど、わたしは小学校の頃が無敵だった。
このお店も例外なく、わたしのテリトリーの中にあって、昨日も「きっとご両親に勝手にお店に入って迷惑かけないようにって言われたからだと思うけど、外からガラスドアにべったり張り付いてたわよね」って言われた。きっと小学校低学年の頃の話だ。もちろん覚えていない。
さらに「七五三の時に晴れ着でご両親と挨拶しに来てくれたのに、恥ずかしいって走って逃げてたよね」と言われて、今のわたしが恥ずかしかった。でももう大人なので「その節はどうもすみませんでした…」と謝っておいた。
ラッピングしてもらったグラスを持って実家に寄ったら、肝心の父はいなかった。思わず「いないんかい!」と言ってしまった。伊勢に出張へ行ったそうだ。
まぁ直接渡すのも恥ずかしいし、ちょうどいいやと実家にそのまま置いてきた。
きっとそのうち「ありがとう」ってラインがスタンプと一緒に送られて来て、フェイスブックに写真をあげるんだろう。喜んでくれるなら、それもいいかなと思った。