かわいい君が好きなもの
仕事休みなのに8時過ぎに起きてしまった。携帯を見ると、今日なにしてる?と母親からのライン。
何をするかは決まってなかったけど、彼氏ととりあえず1日一緒にいようか、という話になっていた。が、朝ラインしても返事がこない。
絶対起きてるのに全く返事が来ないので、だんだんイライラしてきた。
イライラした分、「パパと2人で飛騨高山とか諏訪に行こうと思うんだけど、一緒に行かない?」という母親のお誘いが、なんだか魅力的に思えてくる。
「いいよ、行っといで」と返事が来たのは、母親に「行く!」と返信した後のことだった。
優しい彼のことだから、きっとそう言ってくれると思った。家族の予定を優先したらブチ切れてきた元カレとは大違いである。
アパートまで迎えに来てもらって出発。結局、諏訪に行くことにしたらしい。高速乗ったら、思っていたよりあっという間に着いた。
初めての諏訪大社。車を降りるとムワッと夏の暑さにうんざりした。でも、諏訪大社に近付くと、たくさんの木で出来た木陰に入って涼しい。
入り口の水場で、説明書きを読みながらその通りに手と口を清めた。ふと水を見ると水面に死んだ蜘蛛が浮いていて、母とふたりで笑った。
100円でおみくじを引いたら、凶が出た。「誰も見てないと思っていても、必ずどこかで誰かが見ていることを知り、何事にも誠実で、裏表のないようにしろ」と書かれていて、無茶を言うなぁと思った。
また、「待ち人 来ぬ」「失せ物 出ぬ」「願望 叶わず」「縁談 今迄の行動を考え慎むこと」「旅行 行きても先に凶有り」と、もはや気持ち良いくらいに良いこと無し。わたしが何をしたというのだ。
若者ばりにたくさん写真を撮った。
土俵があったから四股をふんでみたり、傾いた木があったので遠近法で支えてる風な写真撮ったり。楽しい。
諏訪湖の近くに新しく出来たシャレオツお土産ショップみたいなところにも行った。大したものは買ってないけど。
店長がそういうシフトを組んだからとはいえ、稼ぎ時の連休中に2日も休んだことを少し後ろめたく思っているので、会社のお土産はちゃんと買った。
この2日楽しかった。また2日働くと今度は東京に行くんだけど。充実すぎて大丈夫かな?爆発しそう。