みずたま日和

どうってことない出来事

預金残高と君のこと

新居に引っ越してから、あっという間に3週間が過ぎた。

前に住んでたロフト付きワンルームにはもう新しい人が住み始めているらしい。電球変えに来てくれたり、ハチ退治してくれた昔の大家さんになんだか申し訳ない気持ちがあったけど、そういうことならまぁいいやと思った。

 

3週間経って、やっと色々分かり始めた。最寄りのスーパーまでの近道とか、最悪10分前に家を出れば会社に間に合うとか、あの信号は赤が長いから少し先の信号のない横断歩道を渡った方が早いとか。

引っ越してよかったことはたくさんあって、例えば、投げ込みチラシが減ったり、キッチンが5倍広くなったこと。部屋が増えたし、隣近所の騒音もなくて、日当たり良好。自転車置き場もある。

前のアパートよりはるかに住み良い。散々迷って決めた引っ越しだったけど、大正解だったと思ってる。今のところ。

 

最近は、新しい友達が増えて毎日けっこう楽しい。毎週だれかと会う約束がある。すごく良いことだなと我ながら思う。

高校にあがるとき、友達が出来るか不安だったわたしは母親に相談をしたことがある。

その時「ジャンル別に仲良くする子を作ればいいよ。音楽の話をするならこの子、勉強の話をするならあの子みたいにね。」と言われた意味が、最近になって分かってきた気がする。

 

この部屋も2年後には契約満期を迎える。2年って多分あっという間で、でもそのあっという間の2年で今の現状が全部ひっくり返るかもしれない可能性を秘めていて。

わたしはまたこの部屋と過ごす新しい2年間を楽しみに毎日生活してる。とりあえず自炊がんばる。