みずたま日和

どうってことない出来事

どうでもよくなる

朝、彼氏と並んで眠るベッドからひとり這い出し、洗濯機を回す。

昨日は腹痛が酷く、初めて会社を休んでしまった。社会人6年目になっても、会社へ電話をかけるのは緊張する。半日以上ベッドの中で過ごし、薬を二回飲み、単行本を二冊読み切った。

 

洗濯機が回っている間、部屋の隅で山積みになったプラスチックのゴミを、ペットボトルとそれ以外に分けて口を縛る。

燃えるゴミとプラスチックゴミを両手に持って、財布と携帯をポケットに突っ込み家を出る。家から徒歩1分のゴミ捨て場には、いつも先に捨てられている他の人のゴミが今日は無くて、心細い気持ちになった。

 

そのまま家には帰らず、最寄りのコンビニへ。生理ナプキンが無くなってしまったので買い足す。それだけではなんとなく気まずいような気がして、チョコレートと駄菓子もレジに持っていった。店員さんが50代くらいのおばさんでなぜか安心した。

 

さらに少し寄り道をして、穴場の自販機に寄った。ペットボトルが120円で売られているこの自販機が好きだった。

小さい缶のキリンレモンが飲みたくて、80円出してボタンを押すと、出てきたのは生茶。『生茶のボタンを押せばキリンレモンが出てくるのか?』と、もう80円出してみたが、生茶が一本から二本に増えただけ。おかしくてひとりで笑った。

 

知らない人の家から、卵をかき混ぜる音が聞こえる。朝ごはんは何にしよう。